前回ご紹介した猫さん達のお話をもう少し
車で片道約二時間半程の距離なのでそう遠くも無いのだけれど
今の時期は夜間の冷え込みも少しづつ厳しく成り始める為
日を追うごとに陽の沈んでいる間は出来るだけ暖のとれるところで
静かに夜明けを待ち日の出と共に日光の当る暖かな場所へ移動しはじめる
外に生きる子達の日常行動に合わせるとすればやはり出発は午前様に成る
この地は都会と言えども東京の様に周りを建物が埋め尽くしても居ない
それは一見自然と言う昔ながらの環境がこれ幸いと思えるのだが
身を忍ばせようとてその様な対象物が少なく
自分の場所を特定出来ない事に繋がると思うと気の毒に感じる
いつもはどこに居るのだろうか?
雨風を凌ぎ寒さから身を守る事が出来るのだろうか?と心配事は後を絶たない
定住する人もホームレスの方以外は数軒の家があるだけで皆無に近い
早朝出会ったホームレスの方のお話によると
ここの子達は皆心無い人間に置かれたと言う今始まった訳では無いが良く聞く話
同じ人間として全く情け無く済まない気持ちで溢れてしまった
成猫達は経験豊富な為か皆一様にドッシリと身構え堂々としたものだが
まだ身体の小さな子達は目付きも鋭く人をと言うよりも我が身以外を先ず疑い
警戒し猜疑心溢れる表情は忘れる事の出来ない程僕の心に何かを刻み込んだ
そう・・・・自転車置き場の「すもも」と初めて出逢ったときのあの感覚である
でも・・・・それで良い
身を守る為の精一杯の術ならば疑え怒れそして心を研ぎ澄ませ
君達の勇気と努力はいつの日か報われる その時に甘えたお顔を見せて下さいな
ここへ通いながらその時を心待ちにして居ますね
さて ここに通うよ おっちゃんは絶対に諦めない
本当の君達は瞳優しく尊敬に値する程愛らしい生きものだから
また会おうな
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by kagetarophotolife
| 2009-10-18 20:36
| 遠くの猫